オープンラボ写真
オープンラボを利用して

私たちは研究テーマの一つとして、無機素材と有機素材のハイブリッド化による新規素材の開発に取り組んでおります。これらの検討を進める上で高温・高圧下での実験が必要不可欠となりましたが、あいにく私たちには高温・高圧下での実験をおこなう装置も経験もないといった状況でした。
そんな中でオーエムラボテック社のオープンラボの存在を知ることとなりました。はじめて連絡を取り、こちらの状況ややりたい事を伝えたところ、非常に詳しく説明していただき好感が持てました。

現在、デスクトップリアクターOML−5を使用させてもらい検討を進めています。条件としては150℃、3.5MPaでおこなっています。はじめて使用させていただいた時はヒーター部の温度制御ができなかったこともあり、設定温度を大きく超えてしまい有機素材が焼き付いてしまうという失敗もありました。そこでヒーター部の温度制御ができるように改良してもらえないかを相談したところ非常にすばやく対応してくださり、装置を改良していただきました。いまでは綿密な温度制御が可能となりましたのでより実験がしやすくなりました。
装置の構造上、攪拌羽が小さいので容器中央部の試料と周辺部の試料が混合しにくいことが気になっています。しかし、実際に機器を購入する際には顧客の要望にあうように仕様変更できるとのことなので支障はなさそうです。

私たちの場合、会社が関西地方であるということから距離的に少し遠く、頻繁にオープンラボを利用できるという環境ではありません。移動に時間がかかるのはつらいところなのですが、遠距離というデメリットを補ってあまりあるメリットがあると思います。それは手軽に実験が出来るということだけでなく、あらかじめ試すことで実際に装置を導入する場合に、その機器が本当に自分たちの目的にあっているか、どういった仕様にすればより効率的なのか、などが明確に把握できるという点です。実際の検討を通してオーエムラボテック社の担当者の方と意見交換しながら機器の改良点を事前に見つけ出すことができることも非常に有意義です。

まったく未経験の分野であった高温・高圧下での検討に対して、すんなりと入っていけたのはオープンラボで実際の機器をみて操作をすることが出来たのが大きかったです。
今後は超臨界場での実験も予定しております。
このように、研究者のアイデアを形にするはじめの一歩を手助けしてくれるオープンラボのような施設は非常にありがたいものであり、今後もお互いに良好なパートナーシップを築いていきたいと思います。