オープンラボ写真
オープンラボを利用して
超臨界リアクターSCW-95
民間企業研究員 SMさん(女性)

私たちのグループは、高い分子量の炭化水素を低分子化する研究をしています。まだ発足したばかりで「超臨界場」で起こる反応の基礎的なデータが不足しており、反応の定性的な解析、結果に対する反応条件の影響などの「あたり」をつけるために、オープンラボの超臨界リアクターを使わせてもらっています。

実験は温度430〜500℃で、圧力は30MPaを超えることもある過酷な条件でした。それでも、装置全体の操作が単純で分かりやすい装置だったので、トラブルなく実験を進めることができました。工具もろくに触ったことがないような新人もいましたが、すぐに慣れていました。ただ、封をするときに力任せになるので、もう少し小さい力でも大丈夫な密封性が欲しいところです。

バッチ式ではありましたが、反応条件の影響のデータが得られたのは大きな成果となりました。これからの実験や可能性を探るために不可欠であり、今後、装置を導入するにあたり、前もってこういった実験が出来るのは大変助かりました。実験に必要なものもほとんど揃っていて、試薬を保存するための冷蔵庫や水を脱気するのに使える超音波洗浄器もあります。記録を取るためのバインダーや筆記具まできめ細やかに配慮されていて、気持ちよく実験が出来ました。

また社員の皆さんがとても気さくで、いつも気持のいい挨拶をしてくれます。反応器のことや道具のことなどを気楽に相談でき、すぐに対応して下さるのでよい関係を築けたと思います。そのおかげで反応器の中にさらに小さな反応器を入れた実験を試すことができたり、リアクターの改善点を話し合い、対応していただくこともできました。

このように、オーエムラボテック社のオープンラボは、要求スペックが高くてなかなか得られない「超臨界場」を手軽に試すことができます。装置を買うほどでもない件数のデータが欲しい時や、装置が買えない研究者の方たちはとても助かるのではないでしょうか。また、環境に優しい超臨界技術は、今後いっそう注目されることでしょう。企業や大学で研究し始めるときの足掛かりとしてオープンラボは役立つと思います。